毎年、5月ごろになると送られてくる自動車税の納税通知書。
そんな納税通知書を見ると、「自動車税むかつく~」「自動車税うざい~」ってついつい思っちゃいますよね。
支払いまでの期間も短いため、うっかり払い忘れ、期限が過ぎた!という経験がある方もいるのではないでしょうか?
毎年、払ってはいるけど、いまいち詳しい内容をよく知らない方も多いと思います。
実は、自動車税の支払い方法や自動車の購入時期によっては、自動車にかかる税金を節約することができるんです。
そこで今回は、自動車税について分かりやすく解説し、お得な節約方法をしていきます!
大きな金額を節約できるわけではありませんが、自動車税むかつく~うざい~と感じても、支払いは生じますので、うまく節約していきましょう。
- 自動車にかかる税金について。
- 自動車税などの金額や支払う時期。
- 自動車税の節約方法
まずは、自動車にかかる税金について解説しますね。
節約方法だけ知りたい!という人は目次の「5.自動車税の節約方法」をいう文字をタップすれば、そこまで飛べます。
自動車に課せられる税金は主に3つ!
自動車に課せられる税金は主に3つあります。
細かく言うと、ガソリンにかかるガソリン税や、車の購入時に車本体にかかる消費税などもありますが、今回は3つに絞ってご紹介します。
以下が自動車に課せられる税金です。
- 自動車税種別割(自動車税)、軽自動車税種別割(軽自動車税)
- 自動車重量税
- 環境性能割
この3つが主な自動車に課せられる税金となります。
自動車税は耳なじみがあるかもしれませんが、自動車重量税や環境性能割は初めて知る方もいるかもしれませんね。
種別割や性能割と「割」の字がついているので、まるで割引されるかのようなネーミングとなっていますが、みんなで割り勘で税を納めましょうね、という意味なのでしっかりと税金を取られます。(笑)
それでは1つずつ、わかりやすく解説していきます!
自動車税種別割(自動車税)、軽自動車税種別割(軽自動車税)とは
以前は自動車税と呼ばれていましたが、現在は自動車税種別割という名前に変更されました。
車を持っている方は必ず支払う税金です。
自分で納めに行くので、知っている税金だと思います。
支払うタイミング
支払うタイミングは毎年5月です。5月初めごろに車検証に記載されている住所へ納税通知書が届きます。
基本的には5月31日までに支払いを終えなければなりません。
支払うのは年に1回で、1年分をまとめて支払うことになります。
納税通知書が届いてから支払いまでの期限が短いので、期限が過ぎないように気をつけておきたいですね。
どれくらい支払うの?
支払う金額は排気量が多いほど、高くなります。
排気量が少ない車で2万9500円からで、多い車で11万円になります。
支払い方法は?
納税先は自動車税種別割(自動車税)の場合は「都道府県」、軽自動車税種別割(軽自動車税)の場合は「市町村」です。
なので、届かない場合の問い合わせ先は自動車税種別割(自動車税)の場合は「都道府県」。
軽自動車税種別割(軽自動車税)の場合は「市町村」となります。
それぞれで問い合わせる自治体が違うので、お気をつけください。
支払い方法は基本的には、届いた納税通知書を使ってコンビニや金融機関の窓口から現金で支払います。
レジや窓口ではクレジットカードは使えません。セブンイレブンではnanacoでの支払いが可能です。
ただ、窓口では使えませんが、納付書に記載されたQRコードを読み取ることでクレジットカードやスマホ決済が利用できる自治体が最近は多くなりました。
クレジットカードやスマホ決済で納税すれば、わざわざコンビニや金融機関に行く必要がなくなるので楽ですね。
仕事が多忙な方には助かる支払い方法です。
主に使えるスマホ決済は以下の通りです。
- PayPay
- au Pay
- d払い
- 楽天ペイ等
※ただし、支払いによるポイントは入りません。
自治体によって使えるスマホ決済が違う場合があるので自治体のホームページ等でご確認ください。
延滞するとどうなる?
延滞すると、延滞金が発生したり、車検が受けられなくなります。
督促状を放置していると給与や銀行口座が差し押さえになる場合もあるので、必ず支払いましょう。
<納税通知書が届かない場合>
納税通知書は車検証に書かれている住所に届きます。車検証と現在の住所が違う場合は届きません。
その場合は車検証の住所を変更する必要があります。
車検証の住所を変える場合は、普通車は引っ越し先の「運輸局」、軽自動車は「軽自動車検査協会事務所」に行き、住所変更をしましょう。
その際は、車検証・住民票・車庫証明・自動車税の納税申告書等が必要になります。
急ぎの場合は、各自治体に電話で問い合わせましょう。
僕の奥さんの車も今、住んでいる住所と車検証の住所が違いましたが、車検証に記載された自治体にそのことを伝えると、送ってもらえました。自治体によって対応が違う場合もあると思いますでの、急ぐ場合はまず電話してみましょう。
13年を超えると高くなる
自動車税種別割(自動車税)、軽自動車税種別割(軽自動車税)は年数が経つと支払う金額が高くなります。
ガソリン車、LPガス車は新車登録から13年、ディーゼル車は11年を超えると税金が高くなります。
(購入してからではなく、新車登録されてからなので、中古車を購入している方は車検証で新車登録されている年を確認しておきましょう。)
どれくらい高くなるかというと、自動車税種別割(自動車税)は15%、軽自動車税種別割(軽自動車税)は20%支払う金額が高くなります。
排気量が少ない車で約8千円、多い車で2万円弱くらい支払う金額が増える感じです。
軽自動車の場合は約2千円ほど高くなります。
電気自動車やハイブリッド車などのエコカーは対象外です。
グリーン化特例でエコカーは減税される
基準を満たしたエコカーは自動車税種別割(自動車税)や軽自動車税種別割(軽自動車税)をグリーン化特例によって減税されます。
自動車重量税とは
自動車重量税はその名の通り、自動車の重さに応じて支払う税金です。
支払うタイミング
自動車重量税を支払うタイミングは新車登録時(新車購入時)とその後の車検のたびに支払います。車を車検に出せば自動で納税することになります。
どれくらい払うの?
乗用車の場合は、1年計算で車両重量0.5トン重くなるごとに4,100円ずつ税金が増額されます。なので1トンの車は8,200円です。
軽自動車の場合は、1年計算で車両重量に関わらず3,300円です。
新車登録時(新車購入時)は車検が3年になるので3年分をまとめて支払います。
その後は2年ごとに車検を受けることになるので、車検のたびに2年分を支払うことになります。
★新車購入時・・・新規登録車は車検が3年分なので、購入時に4,100円の3年分で12,300円支払います。
★車検時・・・その後の車検は2年ごとになります。なので、車検時に4,100円の2年分で8,200円支払います。
13年と18年で高くなる
自動車重量税も車の保有年数が長くなると税額が上がっていきます。
13年経過後と18年経過すると税金が上がる仕組みです。
★13年経過後・・・1年計算で車両重量0.5トンごとに5,700円ずつ増額されます。
★18年経過後・・・1年計算で車両重量0.5トンごとに6,300円ずつ増額されます。
★13年経過後・・・1年計算で一律4,100円ずつ増額されます。
★18年経過後・・・1年計算で一律4,400円ずつ増額されます。
エコカー減税で安くなる
自動車重量税はエコカー減税の対象となります。
燃費がよかったり、排ガス性能がよい車は減税されます。
環境性能割とは
環境性能割は2019年10月1日から始まった税金です。
以前は自動車取得税というものがありましたが、廃止されました。
支払うタイミング
環境性能割を支払うタイミングは車を購入した時です。
中古車を購入した時も環境性能割を支払うことになりますが、自動車の取得価格が50万円以下の場合は対象外になります。
どれくらい払うの?
支払う税金は「自動車の取得価格×税率」になります。
乗用車の税率は0~3%。軽自動車の税率は0~2%です。
電気自動車やハイブリッド車等は非課税。そのほかの車は環境性能に応じて税率が低くなる仕組みです。
環境性能がよいエコカーが優遇される税金になります。
自動車税の節約方法
自動車にかかる税金は支払い方や購入のタイミング次第で節約できたり、1年分払わなくても済む場合があります。
ただでさえ、車の維持費は高額になるので、少しでも支払う金額を少なくしていきましょう!
自動車税種別割(自動車税)・軽自動車税種別割(軽自動車税)は、スマホ決済やnanacoの支払いでお得になる
自動車税はnanacoや楽天ペイで支払えば、金額は大きくありませんが、節約可能です。
自動車税種別割(自動車税)・軽自動車税種別割(軽自動車税)は最初の方でも書きましたが、セブンイレブンであればnanacoで決済できます。
そのため、nanacoにクレジットカードからチャージして支払うことで、クレジットカードのポイントをもらうことができます。
また、自治体によっては楽天ペイで支払いができます。楽天ペイには「楽天キャッシュ」という機能があり、楽天キャッシュにチャージすることで楽天ポイントを獲得することができるんです。
5万円チャージした場合は250円分のポイントがもらえます。
金額は大きくないですが、普通に現金で払うよりは、店舗に行く手間もはぶけてポイントももらえるのでお得です。
※ただし、納税証明書は発行されないので、そこは注意しておきましょう。
nanacoや楽天ペイを使っていない方にはハードルがありますが、すでに使っている方はこのやり方で支払うとお得ですよ。
自動車を手放すのは3月までに
もし、車を手放す場合は、3月末までの手放しましょう。
自動車税種別割(自動車税)や軽自動車税種別割(軽自動車税)は4月1日時点で車を持っている人が1年分をまとめて支払うことになります。
そのため、車を売ったり廃車にする場合は、3月31日までに手放すのがおすすめです。
4月を過ぎて途中で手放した場合でも、税金は戻ってきますが手続き等の手間がかかってしまいます。
時間を無駄にしないためにも、4月1日になる前に手放しましょう。
自動車の購入タイミングでお得になる
車を購入するときは、月初に購入する方が、節約になります。
繰り返しになりますが、自動車税種別割(自動車税)等は4月からの1年分をまとめて支払う税金です。
では、もし8月で車を購入したときの税金の支払いはどうなるのでしょう。
その場合は月割で支払うことになります。車の登録日の翌月分から月割で支払います。
8月に購入した場合は翌月の9月分から3月分までを月割で支払う、という仕組みです。
新車登録日が8月1日でも8月31日でも、9月分から支払うことになります。
つまり、月初に購入すれば、1ヵ月分税金を支払わなくて済むのでお得ですよ。
新車登録日を少しずらすだけで節税できるので、できるだけ月初に購入した方がお得ですね!
軽自動車は4月2日以降に買おう!
軽自動車に関しては、購入するタイミングでもっとお得になります!
軽自動車税種別割(軽自動車税)はどの時期に購入しても月割にはなりません。
何度も繰り返しになりますが、軽自動車税種別割(軽自動車税)も4月1日時点で車を持っていると支払いが生じます。
ということは4月2日以降に軽自動車を購入すれば、約1年分、税金を支払わなくて済むんです。
税金面だけ考えれば、4月2日以降で購入するのがお得です。
ただし、自動車メーカーの決算期は3月、9月が多いので、その時期に車が安く買える可能性もあります。
販売店と交渉しながら、価格を比較して購入を決めていきましょう。
軽自動車は、4月2日以降のできるだけ早い時期に購入すればとてもお得です!1万800円を支払わずに済みますよ。
自動車税や自動車重量税は戻ってくる場合がある
1年分まとめて支払う自動車税は、年度の途中で車を廃車にした場合は保有していない月の分の税金は戻すことができます。
そして、自動車重量税も車検の有効期限までの分は戻ってきます。
しかし、戻ってくるのは廃車にしたときのみで、売却や譲渡では戻ってこないので知っておきましょう。
中古車販売店では、残りの税金分を上乗せして買い取ってくれる場合もあります。
また、軽自動車は廃車にした場合も税金は戻ってきません。
まとめ
自動車税の節約方法やお得な車の購入時期などを解説してきました。
自動車にかかわる税金をかんたんにまとめると以下の通りです。
支払うタイミング | 税額 | |
---|---|---|
自動車税種別割(自動車税) 軽自動車税種別割(軽自動車税) | 年に1回 5月31日までに | 2万9500円~11万円 |
自動車重量税 | 購入時と車検の時 | 乗用車-0.5トンごとに4,100円増額 軽自動車-一律3,300円 |
環境性能割 | 購入時 | 乗用車-車の取得価格×0~3% 軽自動車-車の取得価格×0~2% |
自動車税のお得な節税方法をかんたんにまとめると以下の通りです。
- 自動車税の支払いは【nanacoにクレジットカードからチャージ】【楽天ペイの楽天キャッシュにチャージ】がお得。(納税証明書は発行されないので注意が必要)
- 車を手放すなら3月までに。
- 車を購入するなら、乗用車は月初に、軽自動車は4月2日以降のできるだけ早い時期に購入するのがお得。
自動車税の納税通知書を見ると思わず、むかつく~うざい~と思ってしまいますが、結局は自動車税を払わなければなりません。
どうせ支払うなら、少しでも節約して支払う金額を減らしていきましょう。
この記事が参考になれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
それでは、また!